教員志望の仲間たちへ

先日、共同出版さんから教員志望者向けの雑誌「教育課程 2017年11月号」が発売されました。
 
特集は「教職はブラックか」というもので、
教員の過労死、教員による生徒の指導死、校長の苦悩、保護者の方々による学校の働き方改革についての会議などと、非常に読み応えのある内容です。
 
最近テレビやネットのニュース、ツイッターを始めとしたSNSなどで、教員のブラックな実情が露わになってきています。
そんな中、教員志望の学生の多くが読むこの雑誌でこのような特集が組まれることは、とても意義深いことと感じています。
実際に教員になるまで知らなかった実情が、今、私を含めた教員志望者もこの様な媒体を通して知ることができるようになりました。
 
今回の特集に関して、教員志望者の1人として、取材を受けさせていただきました。
 

正義の反対はもう1つの正義。対立構造では先に進まない。

Twitterを開くと、今日も例えば部活動問題に対する議論がなされています。
顧問をすることを強制される問題や、練習のし過ぎによる生徒と教師の負担について。
またこの負担を減らそうと、教師の方はもちろん、保護者の方を含めた多くの方々の議論があります。
しかしおよその目的は同じはずなのに、重視する点等の違いから対立構造を生んでしまい、しばしば議論が行き詰まってしまうことがあります。
私自身も、これは意識して改善していく必要があると感じました。
これは問題を解決しようとする上で、非常に重要なことと考えます。
 

「君が変えようと思ったところで、世の中は変わらないよ」

 
これは7月末くらいのツイートですが、非常に多くの方に拡散していただきました。
教員志望者の友人が大学の面接練習の際に、面接官役の元校長先生と部活問題について質問した際のやりとりをまとめたものです。
 
このツイートの中のある元校長先生からの言葉の中に、「君が変えようとしたところで、世の中は変わらないよ」という発言がありました。
このことについて、あなたはどう思うでしょうか。
確かにこういった問題に対して、簡単に解決するとは思っていません。
しかし、誰かがどこかで変えなければ、変えようとしなければ事態は変わらないと思うのです。
 
「変えようと思ったところで、世の中は変わらない」
これは確かに一般的な感覚なのでしょう。しかし、その世の中を作っているのはどこでしょう。
例えば職員室で「教員全員が顧問を強制される風潮。これっておかしくないですか?」と発言すると、出る杭になって損をする。
例えば部活で生徒が「先輩の持ち物は後輩が運ぶ風潮。お互い余裕がある人が運べばよくないですか?」と先輩に言ったとすると、これも出る杭になって損をする。
 
学校が全ての元凶とは言いませんが、こういったことも1つの要因になっている可能性はあると思います。
 
「社会に出たら理不尽に感じることはたくさんある。それを学ぶのも学校なんだよ」
こんなフレーズを聞くことがありますが、理不尽な社会に対し、なぜそれに順応することが良しとされるのでしょうか。

「学校で起こる理不尽に対し、いかに考えて、どうアプローチしたら改善していくか。これを学ぶのも学校なんだよ。」

こういった論調にしていきたいところですね。
 

教職志望の仲間に伝えたいこと

今、世間ではTVのニュースでも取り上げられ、教員の労働問題が世間的に話題になっています。
教育が専門でない方の間にさえ、「教員の過剰労働」や「部活問題」を始めとしたキーワードが広まっています。
 
しかし恐ろしいことに、職員室では無風状態と聞きます。
いわゆる「出る杭になること」を恐れるからなのか、もしくは関心がないのか、本当に知らないからなのかはわかりません。
1つ言えるのは、この現状を改善するのには一筋縄ではいかないということ、これだけは確実です。
 
これを踏まえた上で、いずれ教員になる仲間に伝えたいことがあります。
いずれ教員となり、学校や職員室の雰囲気を作るのはいずれ私たちの番になります。
様々な理不尽に対しても「そういうものなのか…」と疑問に思わないとすると、気づかないうちに、いずれその理不尽をする側に立つ日が来てしまうかもしれません。
 
だから、せめて様々な教育問題等について関心は持っていて欲しいと思います。
もちろん自分自身もそう努めていきたいと思います。
 

先日twitterにて、とある教職志望の方から嬉しいコメントがありました。

「同じく教職を目指すものとして、若い人達が横で繋がる必要があるなぁと考えています。」

これから教師になる者がこのような問題も含めて、教育について考える必要があると思っています。これは私が、教員志望者という立場から発信をしている理由でもあります。仲間の誰かがこのような問題に対して、取り組んでいることに価値があると思っています。
 
確かに今は若手でも、いずれは先輩となり、上の立場になります。
今ある問題から「どうせ自分1人ではなにも変わらないから」と目をそらして、いずれ上の立場になった時にも「どうせ自分は…」と負の再生産をしないためにはどうしていけばいいか、一緒に考えていきたいですね。

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SORA Written by:


5 Comments

  1. 匿名
    2017年09月30日

    今月号を読んで、先生に余裕がなくて何で授業や部活が出来るんだろうって思いました。
    先生は体罰すれば槍玉に生徒が自殺してしまえば学校、担任に責任が。と。余裕があれば生徒をもっと見ることができるのに。話をすることができるのに。と考えてしまいます。
    これだけ言われてるのに先生目指したい自分がいます。自分がやりたい仕事だから。是非soraさんともお話してみたいです。

  2. 匿名
    2017年09月30日

    昨年は非常勤、今年から正規教員をやってます。ブラック部活だの、過剰労働、まさにその通りです。
    去年は周囲からのパワハラで時間単位の勤務とはなかなかならずに苦労しました。今年は正規一年目にも関わらず担任と複数部活の顧問で、あっぷあっぷです。
    そんな状況を私は大まかに周りに理解してもらえています。
    なぜなら倒れたからです。
    倒れなければ、「若手なんだから苦労しろ」「一年目なんだから苦しいのは当たり前」その言葉たちだけで押しつぶされていたことに気づいてもらえませんでした。
    溢れる業務量に何から手をつければいいかわからない状態に却って頭がフリーズすることに気づいてもらえませんでした。
    今の私は、クスリなしでは笑顔で教壇に立つことはおろか、休日すら心穏やかに過ごせない身体です。「普通にしてるから平気だろ」と言われることもあります。そりゃそうです、生活するためには教壇に立たなければいけませんから。
    余裕なんてものは、いつ持てるのか分かりません。
    「生涯かけてやりたい仕事だ」と思ってついた職ですが、本当に、まともに、人間らしい心の余裕を持てない状態になってでも続けられるのか、もう私には、分かりません。

  3. 匿名
    2017年10月01日

    君が変えようとしたところで‥とてもよくわかる。
    5年目までぐらいの人間、組合で騒いでいる人間、そこら辺の人間が騒いだところで誰も耳を貸さない。 なぜなら負け犬の遠吠えでしかないから。
    組合の人間は、自分の仕事も十分にしない窓際さん。5年目までの教員なんてまだ自分の仕事の本質がわかっていない。そんな人の愚痴や文句など聞くはずもない。第一線で仕事をしている人も労働環境について同じことを思っている。だけど今は声を上げない。
    自分が管理職になった時、みんなが気持ち良く仕事ができる職場を作ることを夢見ながら頑張っているのです。

  4. ぺた
    2017年10月01日

    高校生の娘の保護者です。
    自分の学生時代、娘のこれまでの学校生活、先生方のご苦労を深く考えた事も有りませんでした。知る機会がなかった。と言ってしまえばそれまでですが、「聖職者」として甘えていたのかもしれません。お恥ずかしい限りです。

    現在様々なメディアで、教員の職場環境問題が取り上げられていますね。でも、現場では無風状態とか。現場での実情を考えると、とても自分一人が「立ち上がろう」とか、なかなか考えられない事だと思います。
    もし仮に立ち上がったとしても、多分、白眼視され、居づらくなるだけなのかと。

    私は一般企業で働いていますが、電通社員の悲しい出来事をきっかけに、急速に環境対策が進んだ感があります。5年前とは雲泥の差です。10年前、私も現状があたり前で、何か変えようとも、変わるとも思っていませんでした。

    企業は今、就活生や取引先との関係、自社の株価を考え、常に社外の目を強く意識しています。
    コンプライアンスを遵守し、ダイバーシティに取り組み、社員の働き方改善に取り組むホワイト企業である事に、お金と時間を掛けて取り組んでいます。生き残りをかけて。

    教育現場は、一般企業とは違う教育委員会や校長会などの組織が、風通しや動きを悪くしてしまっているのでしょうか?(聞きかじりの知識です)

    でも昨今の「教職の働き方問題」に対する世間の関心は、本物だと思います。

    『正義の反対はもう1つの正義。』素晴らしい考え方ですね。
    この立場で、【関係する人達が、本当に目指している共通の利益】を獲得できるよう、微力でもSNS等で発信し続け、来たるべきタイミングでしっかりと風に乗れるようにしておく事が大事なのだと思いました。

    保護者として、社会の隣人として、これからも応援しています。
    がんばってください!

  5. パチ読 ツイ垢
    2017年11月10日

    久々に入ります。

    僕は3年目ですが、結論は「学校は変わらない」です。

    労働だけではありません。日本人は英語か話せないと何年も馬鹿にされて、英語教育が変わりましたか?期間が長くなっただけ。すでに他国よりも期は長いのに…
    いまだに5教科を極める事で、処理能力を磨く事しか考えていません。今の小・中学生が大人になる5年以上先、AIはもっと我々の仕事を脅かすでしょう。上だけではなく、現場教員はどうですか?何をもってして国の為、子どものためですか? 僕は数学の時間を潰して、わざとこういう話をします。今までの学校でこんな話をしている先生はいません。ホリエモンさんが近大での卒業スピーチで話した内容…あれは何年まえですか?

    追い討ちをかけるように、加計森友問題があり、それを報じるメディア…
    もう日本は腐りきっていると常々感じます。だから僕は、民間の力で、自ら企業して日本を良くすると決めました。今の日本の課題をビジネスとして仕掛けて!
    もう誰かに頼るのは辞めました。
    学校しかり、上司しかり、政府しかり…

    話がかなり逸れましたが、今教員を目指している人は講師としてでも経験してみるといい。労働問題 同調圧力 学習指導要領…
    全てにおいて時代遅れである事に氣付きます。50年ぐらい笑?そこから「じゃー自分はどうする?」で考えればいい。
    「でも、だって、どうせ」を僕は3Dブスと呼んでいますがほとんどの人がそうですが、今教員を目指している人にはそうなってほしくないです。現場に疑問を持ち、自ら行動して自分の考えをより具体的にしようとしているソラさんの読者であるだけセンスがあるから…

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